ストリップ劇場廃虚として有名:明野劇場(茨城県筑西市)

火災で焼けてしまったかつてのストリップ劇場

明野劇場のある一帯は田畑しかないようなエリアであり「なぜこんなところに劇場が?」と勘ぐってしまう程度には違和感のある場所にある。
いつ頃からあったのかはわからないが、下館というある程度の規模の街があったということ、田畑の中にポツンとある林の中にあるという条件によって客にとっても主催者側にとっても、そして出演していた嬢にとっても秘密のお忍び的な施設として都合が良かったそうだ。
もちろん先述の通り、農業に従事する人も多くおり、東京に出ない限りは娯楽と呼べるものがないような地域であったことから、少なくとも男性にとって喜ばれる場所であったのだろう。

1995年に火災が発生したあとそのまま閉店となってしまったようで、それ以降ずっと放置されている。
内部に入ると、燃え残ったステージや座席、すすで黒く汚れた受付などを見ることができた。少し焦げ臭いような匂いを感じるのは錯覚だったかどうかはわからないが。
円形のステージの両側には空中ステージと言わんばかりの通路も残っていた。おそらくこの上を嬢が歩いて、性に飢えた男性観客が見上げるような形で覗き込んでいたのだろう。
火災で焼けてしまったとは言え、保存状態が悪いというわけではなく、当時の様子を想像できるくらいには構造物が残っていた。

スポンサーリンク

所在地

JR水戸線の下館駅から車で15分ほど南下した場所にある。
東京方面から向かう場合は出発地点にもよるが、近くを走る高速道路がないため各自降りやすいインターチェンジから向かうことになる。
廃墟前の道はかなり細い道であるため、注意して運転する必要があり、もちろん車を停めておくようなスペースはない。
廃墟自体は立入禁止のテープが設置され、車両進入を禁止する看板も立てられている。
外観は道路から確認することができるので、その程度に留めておくのが良いだろう。

おすすめの記事