炭鉱住宅のアパートだが1年しか使われなかった施設
1900年代中期から開発、資源の採掘が行われていた築別炭砿であるが、このアパートが完成したのは1969年。
炭鉱の閉山が1970年だったことから、わずか1年しか運用されなかった炭鉱住宅である。
鉄筋コンクリート4階建ての建物が4棟並んでいるが、1970年代に様々な地域で建設された公営住宅の団地に近いデザインだ。
上下水道が整備されていたためか、水洗トイレを備えた2DK。家賃や電気水道代などは運用会社負担だったことから、高待遇の証だったと見ることもできる。
住居時代は現在も残っているものの、居住スペースの床などは腐食や劣化が見られる他、建物自体も地面からコンクリートが浮いている箇所が見られるなど、細部では崩壊が始まっている。
所在地
羽幌町中心街から30分程度、北東の内陸に進んだ一帯が築別炭砿の地域である。道道356号線を目安に進むといい。アパート自体は主要道路から脇道にそれた場所にある。駐車場があるわけではないが、停められる場所はある。舗装されていないのでその点だけ注意したい。