赤に染まった工場、弁柄(ベンガラ)工場(岡山県和気町)

ベンガラの名の通り、すべてが赤色に包まれた工場廃墟

工場廃墟と言えば錆びたオレンジや焦げた茶色のイメージが強いが、ここの工場廃墟は弁柄の名の通り、工場一帯が赤色に染まっていることで有名な廃墟だ。

「弁柄」「ベンガラ」とはすなわち赤色の顔料のことであり、土中の鉄が酸化したことによって生成される酸化第二鉄を主体としている。食品や化粧品、レンズの研磨剤としても使われてきた。元々はインドの「ベンガル」から来ており、ベンガル地方で良質な弁柄が採取されたことからこの名前がついている。

工場の建屋は1922年に創業した日本弁柄工業のものだったが、2000年に弁柄事業を戸田工業に譲渡、その後工場が閉鎖となった。

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所在地

吉井川の側を走る国道374号線沿いにある。車両で入れる場所ではなく、途中から小道に徒歩で入らなければならない他、国葬沿いは車両を止めておく場所がないためアクセスは難しい。

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