白樺湖グランドホテルは、長野県茅野市の白樺湖東岸に位置する廃墟ホテルである。「SGホテル」などの別名で紹介されることもある。
1975年時点で同じ場所に建物が存在していたが、それが現在の白樺湖グランドホテルと同一の建築物かは不明である。ただし、1988年1月に制作されたモニュメントが設置されていることや、ホテルの構造を考慮すると、元々あったホテルが1980年代後半のバブル期に改築された可能性が高い。
ホテルの特徴
白樺湖グランドホテルは、4階建て全67室を擁し、本館と別館が接続された構造を持つ豪華なリゾートホテルだった。各階の設備は以下の通りである。
- 1階:ロビー、売店、スキー乾燥室、ディスコ「ブルースター」、浴場
- 2階:大広間、ダイニングルーム
- 4階:テニス練習場
- 屋上:屋内温水プール
これらの設備から、バブル期のリゾートブームに合わせて拡張された施設であることがうかがえる。
閉業とその後
白樺湖グランドホテルは、1993年から1999年までの間、電話帳に掲載されていたことが確認されている。そのため、閉業時期は1999年前後と推測される。バブル期の拡張に伴う経営負担が、バブル崩壊による経済悪化と重なり、事業継続が困難になったと考えられている。
2016年時点では、建物の内装の腐食が進み、天井の崩落が確認されている。
また、2024年10月の時点でも建物は現存しており、周囲には雑草が生い茂っている。
湖畔かつ湖から見て風下にあるためか、湿気がひどく他の廃墟と比べカビがひどい。