炭鉱廃墟につきものである浴場跡:築別炭砿坑口浴場跡(北海道羽幌町)

炭鉱浴場としてはリッチな作りだったと思われる

築別炭砿の後期にあたる1960年に完成した坑口浴場。鉄筋コンクリート製で、脱衣室はモルタル仕上げ。ロッカーが1036人分あったというから大型の施設であったことが読み取れる。
ユーザー利用の満足度と回転を早めるためか、身体をスチーム乾燥できる施設も備えていた。
化粧室は鏡が13面あり、髪ぐし、ポマードなどの整髪料、石鹸が無料提供され、売店で販売される牛乳などは原価提供という大盤振る舞いだった。
またこの後に建設された炭鉱アパートも電気代などが会社持ちだったことから、生活にはかなりゆとりのあるものだったのではないだろうか。

現在の廃墟となった浴場跡はガラス類は崩れ去っており、おそらく配管や蛇口があった場所などもその面影はあまり感じさせない程度に変貌している。
浴場内部はきれいに残されているイメージはあるが、外から入り込んだ雨水等がたまりこみ、当然衛生的な状態ではない。

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所在地

羽幌町中心街から30分程度、北東の内陸に進んだ一帯が築別炭砿の地域である。道道356号線を目安に進むといい。アパート自体は主要道路から脇道にそれた場所にある。駐車場があるわけではないが、停められる場所はある。舗装されていないのでその点だけ注意したい。浴場跡はその場所から徒歩で向かわなければいけないが、木々の中を進むことになるので、時期によってはクマも出没も考えられるため、注意が必要。

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