築別の炭鉱夫が仕事帰りに利用していた浴場
炭鉱と言えば地域の経済活動のすべてを支える重要な存在であった。
だいたいどの炭鉱の町に訪れてもあるのは、炭住アパートや娯楽施設跡などだが、この坑口浴場も炭鉱廃墟ならではの施設と言っていいだろう。
他の炭鉱では取り壊されてしまっているか、状態が良くないものまで様々だが、ここ築別炭砿の坑口浴場については、ある意味では廃墟としての状態がよく見ごたえのある施設として残っている。
入り口より手前にある小さな湯船が上がり湯用、奥の大きな浴槽が湯船として使われていた。
なお風呂場の面積は総面積約410m2もあったそうだが、実際に訪れた時はそんな大きな施設には見えなかった。他にも浴場があったということなのだろうか・・・。
ここで約1000人分の汚れを落とせるようにしていたというのだから、驚きである。
所在地
坑口浴場は県道から見える炭住アパートの近くにある。
辰巳橋という橋を渡り、東側に炭住アパートを見て、そこから逆方向、南西の方向に向かった場所に浴場がある。
道は途中からなくなってしまっているので、時期によっては草木が生い茂り、近づくには非常に困難が予想される。
もちろん北海道ということもあって、雪にも覆われるので危険が伴うため訪問することはオススメしない。