河口湖湖畔にある女子大のセミナーハウス
現存する十文字学園の女子寮として活用されていた施設であり、周囲は観光スポットのそれらしく湖の静けさと自然の豊かさを満喫できるある意味においては贅沢な寮とも言える。
いつ頃から存在していたかは定かではないが、1989年頃から使用されなくなり、そのまま放置されているというのが現状だ。
建物の手前側にはかつて駐車場だったと思われるスペースも雑草が伸び放題の状態となっており、建物も生い茂る木々によって、いよいよ隠れてしまいそうな感じになっている。
そのため日の差す日中に置いても常に薄暗く、不気味な雰囲気が漂っている。
寮の構造としては大きく2棟に分けて作られており、木造の平屋建ての棟が集会場、食堂、浴場となっており、もう一方が二階建ての宿泊施設となっている。
両棟は傾斜地の下(平屋)と上(二階建ての宿泊施設)という感じで建っているが、渡り廊下で結ばれており、傾斜地となっている箇所は階段で移動できるようになっていた。
実際に、その階段部分も訪れてみたが老朽化によって崩れていたため、怪我の危険性も考えると通り抜けることはできなかった。
また湿気も多く常に薄暗い中にあるためか、他の廃虚と比べても木材の腐食が激しく、また所々で異常なカビ臭い感じがした。
他の廃墟と比べてみても崩壊の具合が早いような気がしてならない。
所在地
中央自動車道、富士吉田インターチェンジを降りたあと、河口湖方面へ北上し、河口湖の北側を囲む湖北道路を進むとこの廃虚にたどり着く。