神津島の中央に位置する変化に富んだ山
廃墟撮影ため訪れた神津島。廃墟と言っても元々の目的は1つか2つ程度だったので時間を持て余すことになり、島の人の勧めもあってやってきたのが天上山。
島の中央に位置し標高572mというそんなに高くない山ではあるが、登山をするような予定はなかったので渋々訪れたのだ。
ところが実際に上ってみると、景観が本当に素晴らしい。離島ではあるが東京都にあるとは思えない風景で、日本の中でも珍しい部類の景観になるのではないだろうか。
ババア池
ギャラリー写真の左上のものがそうだが、ババア池と名付けられた池がある。
榊の葉を採りによく来たからことからババア池、なんだそうで、最初にこの池を見た時のインパクトが大きかった。湿地帯のような地形で、草が池の底に沈み込んでいるかのような感じの地形となっており、撮影した際に風変わりな絵になる。
不動池
天上山のメインとなる観光スポットの一つで、池の形状がハート型をしているところからパワースポットであると思われているらしい。
島の中心には小さな島があり、龍神が祀られているほこらがある。
晴れていればもう少しきれいに写ったのかもしれないが、この日は霧が出ており、これはこれで幻想的な風景を撮影することができた。
表砂漠
この山の魅力は「池」「緑」そして「砂漠」があるところだろう。
小さな山であるはずなのに、こんなにも表情が豊かなのは本当に不思議である。
裏砂漠というところがより広いそうだが、今回は時間の関係で断念。しかしこの表砂漠も相当広く、砂漠のような風景が広がっていて、風などで風化した岩がそこらじゅうにごろごろしている。
岩も特徴的な削られ方をしており、これを見るだけでも日本ではない何処かに着てしまった感がある。
所在地
神津島の中心地、宿が集まるエリアから天上山の登山口までは車で50分ほど。
意外と車の通行量がある場所もあるので、気をつけて運転したいところだ。
登山口から今回紹介したエリアをぐるっと回るとなると2~3時間程度かかる。
起伏に飛んだ山道で気温は海際と比べると低い。またこのような離島の山であっても天候が変わりやすいため、念のため雨具の準備をしておくなどしておいたほうがいいだろう。