心霊スポットとして知られる海沿いの廃ホテル
海沿いのホテルとして、1973年に竜串ハイランドホテルとしてオープンしたが、昭和末期頃に閉鎖。その2年後くらいしてヴァンガード竜串としてリニューアルオープンしたが、1992年に再び閉鎖となった。
海沿いにあるホテルということで建物から海を望むと非常に景観がよく、観光地として楽しめる場所であったろうに閉鎖に至ったのは、高知県のかなり奥深いところにあるのが理由かもしれない。とはいえ勿体ない気もする。
こういった廃ホテルにはどういうわけかいわくがつくもので、心霊スポットとして知られるようになった。
心霊現象があったかどうかはさておき、海沿いの高台にあるホテルということで何かと目立ったのだろう。夜になると輩が忍び込み、その時の光か何かで幽霊と見間違えたのかもしれない。またこのホテルの近くにはトンネルが掘られている(国道321号線下川口トンネル)。トンネルというのも何かと心霊現象の話がつきものであることから、なるほどそういったスポットになりやすい、というのは理由として十分考えられる。
それもあってか稲川淳二氏のDVDでも取り上げられたらしい。曰く、経営難を苦にしたオーナーの霊が出るとか、屋上に人魂が見えるとか。
建物自体は4階建てで、廃墟の規模として考えれば国内では大きめな方だろう。1階のロビー部分ではサバイバルゲームで利用されていたためか、BB弾が多数散らばっていた。
コンクリート建築物であることから状態はある程度いいものの、一部崩落している箇所があったり、防火扉などは変形して開閉が困難なことから、閉じ込められる危険性がないわけではない。
屋上部分も霊が出る感じかどうかはその人の感性次第ではあるが、概ね他の廃墟と変わらないという印象だった。
所在地
四万十ICから車で1時間程度。高知市内からは車で2時間30分程度かかってしまうため、そもそもこの場所にアクセスすること自体、多くの時間を要する。廃墟自体もわかりにくい場所、かつ場合によって危険を伴うため訪問は困難な部類に入る。