特徴的な構造物が並ぶ岩手県の有名な廃墟
戦前、戦後の高度経済成長期を支えた鉱山の廃墟は日本中いたる場所にあるが、風変わりな風景のある鉱山廃墟と言えばこの田老鉱山跡が挙げられるのではないだろうか。
正しくはラサ工業田老鉱山と言い、現在は明星大学田老キャンパスとなっている。敷地内では宇宙線を観測するための施設があり、入り口のすぐ近くからそれを確認することができる。
廃墟ファンにとって有名な場所であることには疑いない場所だが、この廃墟の中で一番特徴的なのが選鉱所と呼ばれる建物の内部である。
いくつもならべられた凹の字状のコンクリート構造物が、独特の景観を作っている。
訪問時は2010年。奇しくも東日本大震災の半年前だったが、この時点でも天井から骨組みの一部が重力に耐えきれず落ちかかっているものがあったりと非常な危険な状態だった。
2016年時点でこの廃墟のことについて、話を聞くことがあったが、まだ健在だそうだ。
所在地
三陸鉄道北リアス線田老駅から車で30分ほどの場所にある。
国道45号線を北に向かい、途中田老鉱山に向かう細い道に入るがほとんど車の往来がない道であるため道路状態は良くない。
ただし震災前の状況だったので、それ以降どうなっているかはこちらとしては把握していない。
廃墟自体は比較的、行きやすい場所にあるものの、盛岡市から車で2時間30分以上はかかる。