観光地化のため整備された廃虚:太子駅跡(群馬県中之条町)

山道に突然現れる風情のある駅跡

廃墟としては小規模ながら独特の質感から見ていてワクワクしてしまう太子駅跡。
長野原草津口駅から北側に伸びる山道を走ったところにある廃墟で、1971年5月に廃駅となった。
元々は鉱石を積み込むための施設が設けられた駅だったため、写真のような作りになっている。鉱石輸送が廃止となってしまったあと、この駅も廃駅の時を迎えるが現在では観光地化するための整備が進められており、新しい看板やかつての鉄道を再現するためか新しい線路が一部引かれていた。
壁や柱は非常に趣があるため、少し立ち寄ってみても損はしない場所だ。

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観光地化された太子駅

訪問時は一部、観光地化するための工事が進められている最中だったが、中之条町観光協会によって2018年4月に観光地化された太子駅が完成した。
駅舎を復元し、その中に当時の資料などが納められ見学できるようになっているようだ。
そのため、鉄鉱石を搬出するためのホッパー部分は現在では立入禁止となっており入ることができない。
見学するなら外側から見るようにしよう。

所在地

JR吾妻線、長野原草津口駅から国道292号線を車で10分程度北上したところにある。
山道ではあるものの整備されている道であるため、アクセスは容易だろう。

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